当ブログ管理人が書いた介護エッセイを発売中。
2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

ミミまでスプーンですくえるやわらかさの食パン「らくらく食パン」

食事する高齢者 介護用品
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舌で簡単につぶせ、ミミまでスプーンですくえるほどのやわらかさが特徴で、噛むことが困難な人でも楽に食べられる食パン「らくらく食パン」をご紹介します。
タカキベーカリーの製品です。

ミミまでスプーンですくえるやわらかさの介護用食パン

「らくらく食パン」は、摂食回復支援食として利用できる、とてもやわらかい食パンです。
ミミまでスプーンですくって食べられるほど、しっとりとしていて、舌で簡単につぶせるくらいのやわらかさです。
食の細い方でも完食できるよう、通常の食パンよりも小ぶりに作られています。

冷凍個包装されていて、長期保存も可能。解凍も電子レンジで約1分。食べたい時に、食べる分だけ解凍して、手間なくすぐに食べられます。
介護用だけでなく、離乳食としても活用できそうです。

こちらでの紹介はプレーン味ですが、他にも、コーヒー牛乳味・いちご味があります。

ミミまでスプーンですくえるやわらかさの介護用食パン

食べることは、生きること。

私の父は、病気をきっかけに、50代で全ての歯を抜歯しました。
当時はまだ存命だった母が、父のために入れ歯を作ったのですが、「入れ歯は嫌だ」と頑固に言い張り、使おうとはしませんでした。

一時期はかなり肥満状態だったのが、年齢が上がるにつれて痩せ始め、ごく普通の体型に戻ったら、実年齢よりかなりじいさんに見られるようになりました。
歯がないので、顔がくしゃっとするんですね。

「入れ歯新調したら? その方が若く見えるし、もっと固い物も食べられるよ」と何度も勧めたのですが、「歯医者は偉そうに言いよるから、嫌じゃ!」と言い続けてました。
若い頃に歯医者と大げんかして、通院をやめてしまったことがあったそうで、何十年経っても「歯医者は偉そうに言う」という思い込みが抜けなかったようです。
「昔と今とは、歯医者さんは全然違うよ」と言っても聞かず、亡くなるまで入れ歯なしで過ごしました。

そんな父ですが、「普通のごはんを、口から食べる」ことに、最後までこだわってました。
歯が全くなくても結構食べられるものなんだと、私はいつも感心してました。

亡くなる2ヶ月前にガンで入院し、抗がん剤治療が始まってからは、食欲もなくなってしまったのですが、それでもとにかく食べてました。必死になって食べてました。
「食べていれば生きていられる。元気になれる」と思いたかったんでしょう。

歯がなくなったり、体が衰弱したりして、人は徐々に食べられなくなります。
だからこそ人は、たとえ少しの量でも、「口から食べたい」と願うのだと思うのです。食べることは、生きることだから。

現在では、たくさんの介護食が出回っています。私も複数試食したことがありますが、どれもとても美味しかったです。
おいしい食事を、できるだけ長期間、舌で味わうために、何よりも「生きるため」に、介護食を上手に活用して頂ければなと思います。

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