介護エッセイを出版しました。
2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

「介護マーク」をご存じですか?

介護マーク 介護情報
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介護中であるということを示し、周囲の理解を得るために考案された「介護マーク」の存在をご存じでしょうか。
最近は、マタニティマークを活用している方が少しずつ増えてきましたが、介護マークを活用している方はお見かけしたことがないため、つい最近、市の広報誌で目にするまで、私はその存在を知りませんでした。

介護マークが少しでも広がるよう願いを込め、紹介させていただきます。

介護マーク誕生のきっかけ

介護マーク誕生地は、静岡県。2011年(平成23年)4月から配布を開始したそうです。

平成21年7月に行った県主催の認知症介護家族者との意見交換会等で、介護家族から「認知症の人の介護は、外見では介護していることが分かりにくいため、誤解や偏見を持たれて困っている。介護中であることを表示するマークを作成してほしい。」という要望が寄せられました。
こうした要望に応え、静岡県では、介護する方が介護中であることを周囲に理解していただくために、また、在宅介護者を支援する取組として、全国初の介護マークの作成をしました。

引用元: https://www.pref.shizuoka.jp/kenkofukushi/koreifukushi/ikigai/1002917/1022521.html

確かに、自宅外での介護は、周囲の方の理解が不可欠です。
特に、トイレ介助時や女性用下着などの購入時など、男性が女性の介護をする際に、ストレスが多いのではないかと、私は想像します。
さらに、認知症の方など、見た目では介護が必要だとはわからない方の介助も、周りの理解を得づらい。

事情を知らない人が、心ない言葉を介護者に投げつけることも、きっとあるはずです。

その都度、説明すればいいんです。いいんですが、それを繰り返していると、知らず知らずのうちに、心に澱のようなものが溜まり、心がとても重くなってしまったり、時にイライラしたりすることもある。

介護中であることをわかってもらうための、ささやかな発信が、介護マーク。
妊娠した瞬間から始まる子育て同様、介護もひとりじゃできないんですから。

マタニティマークも、周囲の理解を促すという趣旨で作られたものですので、介護マークの先輩に当たるのかもしれませんね。

介護マークの広がりと現状

介護マークは評判を呼び、この取り組みを全国に広めて欲しいという要望が、静岡県から厚労省に入ります。
2011年(平成23年) 12月、厚労省は全国へ「介護マークの普及について」という文書を、都道府県の担当部署に通達、そこから少しずつ全国へ介護マークが広がっていったのです。

介護マークは、マーク普及に取り組む県や市町村のホームページからダウンロードできます。
令和4年8月現在、10の県・500以上の市町村が普及に取り組んでいます。

介護する人、される人、双方を、誰もが何気なく見守り、必要な時は手を差し伸べるために、介護マークはもっと活用されるべきだと思います。
広く多くの人たちに周知されるといいですね。

ちなみに、介護マークの著作権は静岡県にありますが、データ利用に著作料は発生しません。
ただし、改変等は禁止です。

「介護マーク」の普及について (平成23年12月13日事務連絡)[PDF形式:153KB]
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