介護エッセイを出版しました。
2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

容量たっぷり、「安寿(アロン化成)のカバー付き尿器」

車いすとトイレ 介護経験談
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アロン化成の介護用品ブランド「安寿」の、カバー付き尿器「男性用」「女性用」をご紹介します。

透明容器・カバー付き尿器(男性用)
透明容器・カバー付き尿器(女性用)

それぞれ、洗浄用ブラシと蓋が付属します。

尿器は、多くの介護用品メーカーが手がけており、様々なタイプの物が出回っています。
たくさんありすぎるが故に、かつて私の父用の尿器を選ぶ際に、どれにしようか悩みました。
最終的に選んだのが、この安寿の尿器だったのですが、決め手のひとつが、カバー付きだったこと。

尿の状態を確認するため、尿器は透明の方が望ましいです。この安寿の尿器も透明なのですが、中が丸見えすぎるのもどうかなあ、と常々思っていたのです。
でも、カバー付きなら大丈夫。カバーは簡単に外せますし、汚れたら洗えます。

一番大きな決め手となったのが、1200mLという容量です。

父は、くも膜下出血と脳梗塞の後遺症で片麻痺となったため、車いすが足代わりでした。
亡くなるまでの数年間は、老人ホームでの生活でしたが、昼間は自分でトイレに移乗して用を足し、夜間はベッドの上で尿器に排泄するのが常でした。夜間に、車いすに移乗してトイレへ行くのは、危険だからです。

ただ、服用している薬の影響、さらに、夕食時に発泡酒を飲んでいたこともあり、夜間のトイレの回数が多かったのです。
そのため、容量の多い尿器を探していたのですが、この尿器の容量は1200mL。
私が調べた限りでは、尿器の中では一番大きい容量でした。ありがたかったです。

しかしそれでも、朝までに尿器が一杯になってしまう。
最終的には、ベッド脇にバケツを置き、尿器にたまった尿をバケツに捨て、朝、バケツに溜まった尿をトイレに捨てる、という運用をしてもらってました。

父が亡くなって十数年経ちますが、この尿器が今も販売され続けているということは、愛用者が多い証ですね。

透明容器・カバー付き尿器(男性用)
透明容器・カバー付き尿器(女性用)

ベッドの柵に引っかけられる、便利な尿器受けもあります。

ベッドの柵に引っかけられる尿器受け
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