とても元気な夫の両親。
私の夫の両親は既に80代。我が家から車で15分ほどの場所で暮らしています。
80代後半のお義父さんは少し耳が遠く、目も悪くなりましたが、天気がよい日は散歩を欠かさず、大きく体調を崩すことがありません。80代前半のお義母さんは、時折体調を崩すものの、仲間とグラウンドゴルフを楽しみ、たくさんの友だちがいて、おしゃべり好きで好奇心旺盛な人です。
2人が医院に行くのは、健康診断や予防接種時か、既往症の治療時くらい。規則正しい生活ぶりで、食べ物の好き嫌いもなく、びっくりするくらいよく食べます。
よく食べ、睡眠をきちんと取り、軽い運動をして、楽しく暮らす。
私の両親が長生きできなかったのは当然だわ、と、夫の両親の生活ぶりを見るたびに思います。
両親をゆるっと見守る夫。
元気に穏やかな生活を送ってはいますが、何分高齢者2人暮らし。対処に迷ったり、わからないことや困ったことが発生すると、両親は夫に電話やLINEで連絡してきます。
コロナ禍をきっかけに、夫は在宅勤務がメインになりました。そのため、両親から連絡が来ると、夫はすぐ実家に駆けつけ、親子3人で話し合い、なるべく早く問題を解決できるよう努めてます。
そんな夫の、両親の見守りツールのひとつが、利用明細。
両親は、電車やバスの乗車時に、交通系ICカード「PiTaPaカード」を利用しています。
夫は、両親の利用明細を定期的にオンラインでチェックしているのですが、結婚した当初、この様子を見た時、びっくりしたと同時に、とても感心しました。
利用明細って、見守りに活用できるんだって。
明細を見れば、両親の行動履歴が把握できます。降車駅を見れば、目的地の見当が付くし、夫婦での行動か、単独での行動かもわかります。
万が一、夫が知らないような不審な場所に出入りしたとしても、早めにわかります。
同様に、両親宅の水道光熱費の明細も、夫はオンラインでチェックしてます。
我が家の明細額と比較し、あまりに差が大きいようだと、「暑いんやから、エアコン使えよ」って感じで、必ず両親に声掛けしてます。
急な数値の増減は、機器の不具合の可能性も示唆してくれますし。
利用明細を確認することで、両親の普段の生活を、ゆるっと見守る。
こういう見守りの形もあるのだということを、夫から教わりました。
きっと大丈夫。
両親に介護が必要となる日が来た時のことを、時折考えます。
私同様、夫も一人っ子です。私たち夫婦には、子どももいませんし、支えてくれそうな身内は、至近距離にはごくわずかしかいません。
何より、私達自身も高齢になっていくのです。
将来、もしかしたら、心身共に辛い日がやってくるかもしれません。
でも、陰に日向に両親をゆるっと支える夫を見ていると、何とかなるか、何とかできるか、って思えます。夫の見守りは本当に自然で、全く肩に力が入っていないし、両親も夫に感謝している様子が見て取れるからです。
この親子関係があれば、何があっても、きっと大丈夫。私にも何かできることが、きっとある。
もちろん不安はありますが、3人を見ていると、何とかなるって思わせてくれます。
こういう親子関係、私も欲しかったな、作りたかったなって、うらやましく思います。